1999 年 34 巻 2 号 p. 81-82
緩衝液, 異なる2種の界面活性剤, 還元剤を段階的に用いて行うタンパク質の抽出処理を A.crassus 外皮に応用し, 4つの分画を得た。SDS-PAGE により, 得られた分画の性状がそれぞれ異なることを確認した後, それらを抗原として間接 ELISA を行い, ニホンウナギ血清中からの A.crassus に対する特異抗体の検出を試みた。その結果, 4分画中1分画で, 偽陽性反応の減少が見られ, 高い陽性検出率を得たことより, 上記の抽出処理が抗原の抽出法として有用であることが示唆された。