抄録
ストレスホルモンであるコルチゾールのテラピア好酸性顆粒球(EGC)におよぼす影響を調べた。コルチゾールを腹腔内投与すると, 大腸菌死菌およびサブスタンスP接種による鰾内EGCの脱顆粒率が有意に低下した。同じ物質により分離EGCをin vitroで刺激した場合にもコルチゾールはEGC脱顆粒を抑制した。さらにコルチゾール腹腔内投与によって鰾膜のEGC分布密度が低下する傾向が見られた。以上より, コルチゾールは直接的にEGC脱顆粒を抑制し, 組織内のEGCを減少させることから, 炎症反応に抑制的に働くものと考えられる。