魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
In vitroにおけるテラピア好酸性顆粒球の脱顆粒と好中球遊走への関与
松山 知正飯田 貴次
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 35 巻 3 号 p. 125-129

詳細
抄録

 テラピア好酸性顆粒球(EGC)の顆粒成分に対する好中球遊走反応をボイデンチャンバー法で測定した。鰾膜から分離したEGCは, サブスタンスPで刺激するか, ザイモサンを加えたテラピア正常血清に浮遊させた場合に脱顆粒した。チャンバー下室にEGCと刺激剤を入れEGCを脱顆粒させた場合, 上室で好中球の遊走反応が見られなくなることから, EGCが脱顆粒に伴って何らかの好中球遊走活性化因子を放出すると考えられる。

著者関連情報
© 日本魚病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top