魚病研究
Online ISSN : 1881-7335
Print ISSN : 0388-788X
ISSN-L : 0388-788X
Aphanomyces piscicida の赤血球凝集素として特定されたガラクトース結合性タンパク
倉田 修三瓶 佳代子引地 主行畑井 喜司雄
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 37 巻 1 号 p. 1-6

詳細
抄録

 真菌性肉芽腫症の原因菌であるAphanomyces piscicidaより, 赤血球凝集活性を持つガラクトース結合性タンパク(GBP)を精製した。 GBPの分子量は約40kDaであった。 GBPに対するウサギ抗血清はAphanomyces属菌とのみ特異的に反応した。 本GBPは真菌性肉芽腫症, 流行性腫瘍症候群(EUS), red spot disease(RSD)および潰瘍性真菌小羅病魚より分離されたAphanomyces属性にのみ共通した認められたことから, 病原性に関わっていることが示唆された。

著者関連情報
© 日本魚病学会
次の記事
feedback
Top