抄録
真菌性肉芽腫症の原因菌であるAphanomyces piscicidaより, 赤血球凝集活性を持つガラクトース結合性タンパク(GBP)を精製した。 GBPの分子量は約40kDaであった。 GBPに対するウサギ抗血清はAphanomyces属菌とのみ特異的に反応した。 本GBPは真菌性肉芽腫症, 流行性腫瘍症候群(EUS), red spot disease(RSD)および潰瘍性真菌小羅病魚より分離されたAphanomyces属性にのみ共通した認められたことから, 病原性に関わっていることが示唆された。