2002 年 37 巻 2 号 p. 65-69
クルマエビを用いた感染実験のために white spot syndrome ウイルス(WSSV)の接種材料を調整した。 WSSVを筋注し瀕死状態となったクルマエビから血リンパを採取し, -80℃に保存した。 保存40日後に本ウイルス液の数階段希釈液をクルマエビに筋注したところ, LD50値は10-4.2μL/gであった。 なお, この時のウイルスゲノム濃度は競合PCRにより1.5×107 copies/μLと計算された。 -80℃で5および16か月間保存したが, 本接種材料の毒力は低下しなかった。