中国産イサキ輸入種苗および中国産親魚から種苗生産されたイサキに, 腎臓と脾臓での小白点を特徴とする原因不明の死亡が見られた。 組織学検査およびスタンプ標本観察により, この小白点を特徴とする原因不明の死亡がみられた。 組織学検査およびスタンプ標本観察により, この小白点は肉芽腫であり, その内部に球菌状の細胞内寄生細菌(ICB)が認められた。 病魚の脾臓磨砕液を健康なイサキに接種したところ, 接種魚は全て死亡し, 全ての魚に自然発病魚と同じ ICB を伴う肉芽腫が観察された。 以上の結果から, 本病は当該 ICB による疾病であることが強く示唆された。