魚病研究
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ヒラメにおけるビルナウイルスとVHSV, Edwardsiellatarda もしくは Streptococcus iniae との実験的混合感染
Rolando Pakingking Jr.高野 良子西澤 豊彦森 広一郎飯田 悦左有元 操室賀 清邦
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2003 年 38 巻 1 号 p. 15-21

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抄録
 ヒラメにおけるアクアビルナウイルス(ABV)と他の3種の病原体との混合感染について実験を行った。ABVを接種し, 1週間後にVHSVを接種した場合, ABVを接種せずにVHSVを接種した場合に較べ, VHSVによる死亡率は有意に低かった。一方, ABV接種後にE.tardaあるいはS.iniaeを接種すると, 細菌だけを接種した場合より死亡率が高かった。すなわち, ABV感染はVHSV感染を抑制し, 細菌感染を助長することが示された。
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© 日本魚病学会
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