魚病研究
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ニジマスにおけるヘルペスウイルス病の発生
降幡 充細江 昭武居 薫小原 昌和中村 淳本西 晃吉水 守
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2003 年 38 巻 1 号 p. 23-25

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抄録
 長野県下で養殖されていたニジマスに高い死亡率をもたらす疾病が発生した。18養鱒場の12~1.503gの魚に発症が見られ, 病魚からRTG-2細胞に多核巨細胞の形成を特徴とするCPEを示すウイルスが分離された。主要臓器のウイルス感染価は高く, 肝臓には多数の壊死病素が観察された。分離ウイルスは中和試験及びPCRによりsalmonid herpesvirus2に同定され, 本病はサケ科魚類の2型ヘルペスウイルス病と診断された。発生例の80%が種苗等, 魚の導入に起因していた。
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© 日本魚病学会
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