魚病研究
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Loma salmonaeワクチンはカワマスには効かない
David J. SpeareJoanne Daley
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2003 年 38 巻 1 号 p. 27-28

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抄録
 ニジマスとカワマスを用いて, ニジマスまたはカワマス由来L.salmonae(それぞれOA株, SV株)の生鮮胞子による経口ワクチンの有効性を評価した。投与7週間後にはすべての魚の鰓にキセノマが形成された。キセノマが消失した17週間後に, ニジマスはOA株で, カワマスはSV株で攻撃実験を行った。その結果, OA株, SV株のいずれで免疫したニジマスも初回感染に比べてキセノマ数の顕著な減少がみられたが, カワマスではいずれの免疫群も防御効果は認められなかった。
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© 日本魚病学会
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