魚病研究
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EUS 感染病から分離されたエロモナス属新菌種 Aeromonas sp. T8 グループの病原性
M.M. RahmanT. Somsiri田島 研一絵面 良男
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2003 年 38 巻 4 号 p. 151-161

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抄録

 新菌種 Aeromonas sp. T8 グループ 4菌株の病原性を調べた。代表菌株 T8 株の南方系3魚種の筋肉内接種によるLD50値は, 1.5~3.2×105CFU/尾であった。マウスの腹腔内および尾静脈内接種(3×107CFU/マウス)では, すべての株で病原性は見られなかった。また, 1株の細胞外産生物質(ECP)は, 魚類および哺乳類の株化細胞に対して細胞変性を引き起こした。4菌株のECPの溶血活性は, 哺乳類よりも魚類の赤血球細胞に対して高かった。

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