抄録
3種類の市販水溶性アジュバント(Montanidae IMS-1311, IMS-1312 and IMS-2212)を用いて, アユ冷水病ホルマリン不活化ワクチンの有効性を検討した。ワクチン投与4週間後に攻撃実験を行ったところ, IMS-1311およびIMS-1312を添加したワクチン区は, アジュバント無添加ワクチン区に比べて累積死亡率が低く, オイルアジュバントに匹敵する添加効果が認められた。水溶性アジュバントはオイルアジュバントに比べて, 残留期間は短かったが, 25μL/尾(1.7g±0.5g)以上の投与では毒性が認められた。