魚病研究
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水溶性アジュバントの添加によりアユ冷水病ワクチンの有効性は向上する
M. Habibur Rahman乙竹 充中西 照幸
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2003 年 38 巻 4 号 p. 171-176

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抄録
 3種類の市販水溶性アジュバント(Montanidae IMS-1311, IMS-1312 and IMS-2212)を用いて, アユ冷水病ホルマリン不活化ワクチンの有効性を検討した。ワクチン投与4週間後に攻撃実験を行ったところ, IMS-1311およびIMS-1312を添加したワクチン区は, アジュバント無添加ワクチン区に比べて累積死亡率が低く, オイルアジュバントに匹敵する添加効果が認められた。水溶性アジュバントはオイルアジュバントに比べて, 残留期間は短かったが, 25μL/尾(1.7g±0.5g)以上の投与では毒性が認められた。
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© 日本魚病学会
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