魚病研究
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ヒラメとタイリクスズキの死後筋肉融解の原因となるクドア属粘液胞子虫
横山 博Christopher M. WhippsMichael L. Kent水野 かおり川上 秀昌
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2004 年 39 巻 2 号 p. 79-85

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抄録
 ヒラメとタイリクスズキにクドア属粘液胞子虫による死後筋肉融解現象がみられた。寄生虫の形態学的, 分子生物学的解析を行った結果, ヒラメの寄生虫はKudoathyrsitesに同定された。タイリクスズキ由来の胞子はK.thyrsitesと似ていたが計測値に差異があり, 18SrDNAの塩基配列においても明らかに区別できた。タイリクスズキの死後筋肉融解の原因となる粘液胞子虫について, Kudoa lateolabracisという新種名を提案する。
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© 日本魚病学会
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