抄録
当野口病院では1994 年より甲状腺髄様癌患者におけるRET遺伝子診断を導入し,2009 年までに発端者と血縁者を併せて213 例にRET遺伝子診断を実施した.RET遺伝子診断は甲状腺髄様癌の診断・治療方針の決定において欠かせない検査法であることは多くの論文において実証されてきた.しかし,これまで本邦において保険収載へのアプローチはなされないままであった.そこで今回我々は,「甲状腺髄様癌におけるRET 遺伝子診断」を新規技術の先進医療として厚生労働省へ申請を行い,2008 年8 月末に承認され,運用を開始した.今後は,データの蓄積をはかり,厚生労働省への報告を行って保険収載を実現させていきたい.