家族性腫瘍
Online ISSN : 2189-6674
Print ISSN : 1346-1052
特集:遺伝性腫瘍診療を支えるFCC 人材の現状と課題
FCC 制度がん看護専門看護師が担う家族性腫瘍コーディネータ―の役割と意義 −遺伝性乳がん卵巣がん症候群カウンセリング体制構築の取り組み−
柏田 孝美
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 18 巻 2 号 p. 27-30

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抄録

家族性腫瘍コーディネーター・家族性腫瘍カウンセラー制度が認定されてから5 年が経過し,現在,家族性腫瘍コーディネーターは63 名(2017 年8 月時点)にのぼる.家族性腫瘍コーディネーターは,医療や福祉に関わる様々な職種から構成されており,各施設においてその専門性を活かしながら,その役割を発揮することが期待されている.家族性腫瘍の中でも遺伝性乳がん卵巣がん症候群(Hereditary Brest and Ovarian Cancer syndrome:以下,HBOC)は,米国の女優の一件で,一般市民の認知度も高くニーズもあるが,都内でも全ての患者がHBOC カウンセリングを受けられる十分な体制が整備されているとはいい難い.そのため,家族性腫瘍コーディネーターが,各々の施設でその役割を発揮し,貢献することが期待されている. 本著では,筆者が所属する都内の一般総合病院におけるHBOC カウンセリング体制構築までの取り組みを紹介し,がん看護専門看護師が担う家族性腫瘍コーディネーターの役割や意義を考察する

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© 2018 The Japanese Society for Familial Tumors
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