抄録
症例は22歳, 女性. Peutz-Jeghers症候群(PJS)の診断で加療中 , 18F-deoxyglucose positron emission tomography (FOG-PET)で上行結腸に取り込みを認めた. 大腸内視鏡で上行結腸に径3cmの有茎性ポリ ープを認め切除した. 病理組織は過誤腫であった. 一般にFOG-PET陽性の腫瘍は怠であることが疑われる. この症例においては, PJS の過誤腫性ポリ ープでも陽性所見が出ることが示された. すなわちそれに対する一つの診断方法として使用できる可能性を示すとともにPET陽性でも瘍でない場合もありうることに注意すべきである.