家族性腫瘍
Online ISSN : 2189-6674
Print ISSN : 1346-1052
特集 : 家族性腫瘍の人々への支援をさぐる
基礎の立場から −俯瞰的な「家族性腫瘍学」−
樋野 興夫
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キーワード: 家族性腫瘍
ジャーナル オープンアクセス

2005 年 5 巻 1 号 p. 2-4

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抄録
家族性腫瘍は,総合的に俯瞰的に「がん」について考える学問テーマである.「科学としてのがん学」を学びながら,「がん学に哲学的な考え方を取り入れていく領域がある」との立場に立ち,『がん哲学』が提唱されるゆえんである.そこには,「考え深げな黙想と真摯な魂と輝く目」が要求される.この風貌こそ,現代に求められる「家族性腫瘍に従事する者の風貌」ではなかろうか.『何かをなす( to do )前に,何かである( to be )ということをまず考えよ』ということが大事になってくる.
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© 2005 The Japanese Society for Familial Tumors
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