農作業研究
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研究論文
簡易猿害防止柵の改良と農作物被害防止効果
藤田 博之福井 俊男國本 佳範
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2009 年 44 巻 2 号 p. 65-72

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抄録
簡易猿害防止柵の設置圃場における問題点について改良を実施し,圃場への侵入および農作物被害防止効果について検討した.サルの出没・被害状況はカメラ撮影,圃場調査および聞き取り等により確認した.
ネット資材を劣化が早かったナイロン製からポリエチレン製に変更することでネットの耐久性が向上した.また,柵内が見通せる状態であった柵下部に被覆を行うことで高い侵入および農作物被害防止効果が得られた.
馴れの進んだサルへの対策として簡易柵を複雑化した二重展張型簡易柵を設置したが,その被害防止効果は低かった.しかし,簡易柵に電牧器を組み合わせた電気型簡易猿害防止柵は完全に侵入を阻止し,農作物被害は認められなかった.
また,住民による追い払い等の心理的障壁は,防止柵の効果を持続させるために必要と考えられた.
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© 2009 日本農作業学会
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