岡山県で普及が進んでいる黒ダイズ‘丹波黒’の黒マルチ栽培において,GNSS(Global Navigation Satellite System)ガイダンスを用いて畦立同時マルチ敷設作業を実施した.目標ポールを用いた作業と比較して,ガイダンス作業に習熟していない場合は直進性および等間隔性が劣るが,習熟した場合は同等の作業精度を示した.畦立マルチ敷設作業の直進性および等間隔性が劣る場合,その後の乗用管理機型ブームスプレーヤの作業では,ハンドル操作が頻繁となった.ハンドル操作が頻繁な場合,噴霧高が一定にならないことが観察された.乗用管理機による通路への除草剤の部分散布を行った結果,全面散布に比べて散布量を45%削減できた.