抄録
緑茶カテキンとゼラチン混合物の歯石形成抑制剤としての可能性を調べるため,in vitro でリン酸カルシウム沈殿物形成反応に対する効果を pH 低落法で研究した。緑茶カテキン-ゼラチン混合物は 1:1 (重量比) の時,無定形リン酸カルシウム(ACP) からヒドロキシアパタイト (HAP) への転換反応に対してきわめて強い抑制効果を示した。 これに増粘剤のカルボキシメチルセルロース (CMC) を 6倍量で添加すると,さらに抑制効果が増加した。これらのことから,緑茶カテキン:ゼラチン:CMC=1:1:6 の混合物が,自然物由来の歯石形成抑制剤としての可能性を有することが示唆された。