老年歯科医学
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調査報告
栄養相談オーダー票を活用した歯科外来栄養相談の実態調査
平澤 風歌小林 健一郎櫻井 薫續木 アナスタシア島田 星羅村井 琴恵小瀬木 美香山口 優姫川口 美喜子
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2025 年 40 巻 1 号 p. 72-80

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抄録

 緒言:当院では,2017年から管理栄養士が勤務し,院内多職種が管理栄養士の職能を理解し,栄養相談を実践できるために栄養相談の依頼手順を可視化した「栄養相談フローチャート」を作成した。さらに,歯科衛生にかかわる多職種の視点から歯科受診患者の口腔と栄養を評価し,栄養相談を依頼する歯科専用の「栄養相談オーダー票」(以下オーダー票)を作成した。診療報酬外サービスと診療報酬における栄養支援の取り組みと実態について報告する。

 方法:体系的に栄養相談を開始した2020年12月1日から2024年5月31日の相談件数の実績と,2022年および2023年に当院で栄養相談を受けた患者86名について,オーダー票の患者の口腔・栄養にかかわる栄養相談依頼項目,栄養相談における食事栄養課題,指導内容を集計した。さらに,オーダー票の依頼項目と食事栄養課題の関連性をχ2検定で統計的に検証した。

 結果と考察:最も多い栄養相談依頼項目は「噛めない」(19件)であり,食事栄養課題は「たんぱく質・エネルギー摂取量不足」(26%),栄養指導内容では「生活習慣病・歯周病予防」(25%)が最多であった。栄養相談依頼項目と食事栄養課題はp=0.0026(p<0.05)で統計的に有意な関連性があることが確認された。これらの結果から,歯科独自の栄養相談においては,オーダー票を活用し,食事栄養課題を早期発見し,生活習慣病や栄養状態のリスク要因を予測し予防に寄与する可能性が考えられた。

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