老年歯科医学
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超高齢化地域における身体障害老人と痴呆性老人の生活状況及び口腔内状況の課題とその対策についての検討
第1報生活状況と口腔機能障害・口腔疾患・義歯の状況について
小向井 英記桐田 忠昭露木 基勝杉村 正仁
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2001 年 16 巻 1 号 p. 55-64

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抄録
我が国は他に類を見ない速度で高齢化が進んでいる。1999年現在, 65歳以上の高齢者人口は, 全人口の17.2%であるが, 2025年には27.4%, 2050年には32.3%となることが推計されている。高齢者が増加すれば, それに伴って, 要介護者の数も増加する。
このような, 我々が今まで直面したことがない状況に対して, EBM (Evidence Based Medicine) を実践するためには, その状況の把握と課題の模索が必要となる。
そこで, 我々は, 将来, 我が国が直面する超高齢化社会のモデルとして, 超高齢化地域である島根県隠岐郡五箇村における要介護者の生活状況と口腔内状況について, 身体障害老人と痴呆性老人に分けて, 分析し, その結果について考察を加えた。そして, 問題点を明確にし, その対策を検討し, 幾つかの結論を得た。
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© 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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