老年歯科医学
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咀嚼と学習記憶能力に関する基礎的研究
第1報 飼料性状による影響
加藤 武司梅田 健吾宇佐美 雄司上田 実鍋島 俊隆
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1994 年 9 巻 2 号 p. 84-88

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抄録
飼料性状の差異による咀噛の変化が成熟ラットの学習記憶能力に及ぼす影響について実験を行った.実験には, 14週齢のWistar系雄性成熟ラット20匹を用いた.通常の固形飼料 (CE-2, 日本クレア社) および固形飼料と同一組成の粉末飼料にて飼育した2群を用い26週齢で次の行動実験を行った.
1) 水迷路を用いた空間学習記憶実験.
2) 放射状迷路を用いた空間学習記憶実験.
実験の結果, 固形飼料群と粉末飼料群の間には, 有意な差は認められず, 飼料性状が成熟ラットの学習記憶能力に及ぼす影響は少ないことが示唆された.
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© 一般社団法人 日本老年歯科医学会
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