日本消化器がん検診学会雑誌
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症例報告
経鼻内視鏡で発見され, ESDを行った食道表在癌の1例
近藤 秀則春間 賢
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キーワード: 経鼻内視鏡, 食道表在癌, ESD
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2010 年 48 巻 6 号 p. 663-667

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抄録
症例:68歳, 男性。胃集団検診にて胃の異常を指摘され, 経鼻内視鏡検査を施行。胸部食道に発赤したわずかな陥凹性病変(0-IIc型)あり, 生検にて扁平上皮癌と診断された。経口内視鏡検査にて精査を行った後, 食道表在癌と診断し内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行った。術後経過は良好で, 病理組織検査にて高分化型扁平上皮癌(深達度:M2)と診断された。経鼻内視鏡は患者の受容性は高く, 胃癌のみならず食道癌の早期診断に有用と思われた。
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© 2010 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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