日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
Print ISSN : 1880-7666
ISSN-L : 1880-7666
この症例に学ぶ
体外式腹部超音波検査にて描出しえた早期胃癌の一例
山本 健太熊田 卓久永 康宏金森 明多田 俊史北畠 秀介曽根 康博
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 52 巻 3 号 p. 387-392

詳細
抄録
54歳男性。平成23年, 他院で上部内視鏡検査により胃癌が指摘され, 精査加療目的で紹介受診した。腹部超音波検査では胃体中部前壁に限局性の内腔面の陥凹変形と内部にガスと思われる音響陰影を伴う高輝度エコーがみられた。高周波プローブでは胃壁の5層構造が描出された。第3層は厚く肥厚し連続性は保たれており, 筋層浸潤はないと判断した。上部消化管内視鏡検査では胃角前壁に20mm程度の陥凹性病変を認めた。早期胃癌(SM2)と診断し, 腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した。tubular adenocarcinoma, moderately differentiated(tub2), pT1b(SM2), ly1, v0, pDM0, pPM0, pN0, pM0, INFβ, int;pStage IAであった。今回AUSにて明瞭に描出しえた早期胃癌を経験したため若干の文献的考察をふまえて報告する。
著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
前の記事 次の記事
feedback
Top