日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
新基準のペプシノゲン(PG)値を用いた萎縮性胃炎の検討
坂野 文香松本 能里久留島 仁
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2015 年 53 巻 2 号 p. 217-225

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抄録
PG法はHp検査とともに胃癌検診に活用されている。当院人間ドックの胃癌検診は胃X線検査もしくは内視鏡検査を行っているが, 近年内視鏡検査の希望者が増加し, 内視鏡検査を勧めるべき対象者の絞り込みを検討している。そこでPG値から実際の萎縮を予測できるのかを検討した。
除菌例, 胃酸分泌抑制剤の使用例, 胃切除後を除いた尿中Hp抗体陰性者476人, 尿中Hp抗体陽性者763人のPG値と内視鏡的萎縮を検討した。Hp陰性者の86.6%は有意な萎縮を認めなかったが, 残り13.4%にはC-2以上の萎縮があり, 高度萎縮例も認めた。萎縮例の95.2%はPGI40ng/ml以下またはPGI/II比4以下に存在し, これを, 萎縮を疑う基準と設定した。Hp抗体陽性者の検討では, 従来のPG陽性はO-1~O-3の高度萎縮をよく拾い上げていたが, われわれの設定基準を用いるとC-2以上の萎縮例の81.5%を拾い上げることができた。
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© 2015 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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