日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
Print ISSN : 1880-7666
ISSN-L : 1880-7666
症例報告
検診の二次精査として超音波内視鏡検査が有用であった膵癌の2例
松原 浩浦野 文博内藤 岳人岡村 正造大橋 信治
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 53 巻 5 号 p. 639-645

詳細
抄録
症例1. 60歳代女性。当院における検診の腹部超音波検査(US)で膵充実性病変を指摘された。Dynamic造影CT検査(CE-CT)で病変は指摘できなかったが, 超音波内視鏡検査(EUS)ではUSと再現性のある低エコー腫瘤を認めた。膵体部癌の診断で脾合併膵体尾部切除術を施行した。術後診断は1cm大の膵intraductal papillary mucinous carcinomaであった。症例2. 70歳代女性。当院の検診USで主膵管拡張を指摘された。CE-CTでは, 膵に腫瘤性病変は指摘されなかった。EUSでは膵頭部に低エコー腫瘤を認め, 同部位より尾側主膵管は拡張していた。膵頭部癌の診断で膵頭十二指腸切除術を施行し, 術後診断は1.5cm大の通常型膵癌であった。検診USで異常を指摘された場合には2cm以下の小膵癌である可能性があり, 二次精査には描出能に優れるEUSが有効である。
著者関連情報
© 2015 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
前の記事 次の記事
feedback
Top