抄録
胃がんリスク評価ABC分類(ABC分類)の精度管理の困難性が指摘されているが具体的報告はほとんどないため, 当施設のABC分類を受診し5年経過した人の検査受診状況を検討した。2010年度に当施設でABC分類を受診し, 5年経過した706(A群:427, B群:202, C群:68, D群:9)名の自施設受診状況と郵送による他施設受診状況を調査した。その結果, 1)アンケート回収率が46%と低かった。2)ABCD各群ともに初年度の内視鏡かX線検査受診率は8~9割ほどあり高かった。しかし, 2年目以降はA群のみならずBCD各群ともに5~6割ほどしか受診していなく, 3年目以降の受診率アップがなかった。以上の結果より, 精度管理の重要性を認め, 3年目くらいに内視鏡検診の受診勧奨を行うことが望ましいと考えた。さらに, 受診勧奨の有効性を評価するために, 無作為化比較試験を開始した。