2025 年 63 巻 5 号 p. 635-641
【目的】内視鏡検査の精度向上のため, 深達度SMで発見された胃癌の特徴を明らかにすること。
【対象と方法】2020年1月より2023年12月に当院で逐年内視鏡にて胃癌を指摘された74症例に関して, 臨床病理学的特徴および病変の視認性について検討を行った。
【結果】74病変中, M癌67病変, SM癌7病変であった。SM癌は主に胃体上中部に認められた。肉眼型はすべて陥凹性病変であり(p値<0.05), 組織型は中分化管状腺癌が多かった(p<0.05)。また, 検査時に観察不良となりやすい部位は体中部後壁が多かった。
【結語】検診において内視鏡検査を実施する際には, 体上中部後壁の陥凹性病変に対する注意深い観察が求められ, これにより検査精度の向上が期待される。