論文ID: 24010
「胃炎の京都分類」は19の特徴的な内視鏡所見からH. pylori 感染を未感染, 現感染, 除菌後を含む既感染に分類し, その組織学的胃炎の診断までをほぼ可能とした胃炎分類である。新たな胃粘膜所見の発見や, 内視鏡診断学における画像強調観察の普及, 内視鏡所見を裏付ける病理組織所見の重要性が指摘されるようになり, これらを踏まえた改訂第3版が2023年5月に発刊された。
近年, 自己免疫性胃炎の診断基準が確立され, 逆萎縮像を典型像とする進行例に加えて, 縦走する偽ポリープ様の顆粒状隆起, 発赤を伴う胃小区腫脹などを呈する初期~早期像の内視鏡所見が明らかとなりつつある。Non-Helicobacter pylori Helicobacterは人獣共通感染症の一つで, H. pylori菌とは明らかに形状の異なる大型の螺旋菌である。H. pylori感染率の低下および除菌治療の普及に伴い, その頻度は高くなる可能性が予測されており, 今後注目すべき疾患の一つである。