消化器集団検診
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胃形分類についての新しい考え方 (第2報)
萩原 常夫倉石 政彦平野 邦弘横堀 理栄子広瀬 朝子
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1998 年 36 巻 5 号 p. 526-533

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抄録

我々の提唱した『たてよこ比』1) は主観の入りにくい定量的胃形分類法であり, いわゆる前壁二重造影の成績と高い相関を持つ。成績の悪いI型等の短胃は男性, 長胃のIII型は女性に多い1) 。短胃は, いわゆる『前壁二重造影』において胃角を正面に描写できず, 前壁を正確に表現できない。描写面積が狭く, 付着も悪く, 圧迫撮影で補うのも困難である。しかし, 検査初期までに胃形を推定できれば, 成績の低下をある程度カバーできる。具体的には造影剤量を調節して薄層法を行うこと, また, ルーチン検査の他の体位を生かすなどの方法があるが, 技術的に検討の余地を残す。

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© 日本消化器がん検診学会
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