抄録
今日, 内視鏡検査の普及がめざましく, 実際の外来診療における上部消化管のX線検査の頻度は極端に減少しつつある。しかし, 検診の場においては, 間接撮影, 直接撮影ともに依然として多くの施設でX線検査が行なわれており, その画像の質の向上は一層望まれている。
今回, 特に内視鏡では比較的病変の発見が容易でありながら, X線では描出に苦慮するC領域前壁に焦点を絞り, 症例を提示しながらその撮影法について検討を行なった。
さらに, 当施設の標準撮影体位についても解説を行ない, 直接撮影による個別検診に応用可能な撮影法についても触れた。