消化器集団検診
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最近2年間の間接胃集検フイルムの示現能・読影能
土亀 直俊浦田 譲治満崎 克彦緒方 一朗荒川 昭彦魚住 秀昭西東 龍一松川 哲也宮崎 俊幸古閑 幸則西村 龍一冨口 静二山下 康行興梠 征典宮尾 昌幸中村 郁夫高橋 睦正
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1999 年 37 巻 2 号 p. 155-160

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抄録
間接胃集検フィルムの示現能について発見胃癌142例について, 質的診断可能, 何らかの病変存在可能, 病変を指摘できないの3群に分け, それぞれ早期癌で29.4%, 31.8%, 38.8%, 進行癌で70.6%, 8.3%, 11.1%であった。またチェックのきっかけとしては病変を的確に捉えた直接所見より, 癌の変化による間接所見チェックが重要で早期癌で60%, 進行癌では90%にみられ, 胃角の変形, 辺縁不整・硬化, 対向彎入や前庭部充盈不良などの所見が主なものであった。
また遡及的検討から1年前, 2年前のフィルムに早期癌で31.4%, 進行癌で35.0%に描出されており, 読影能の低下が考えられた。したがってこれら間接フィルムの特徴に慣れた読影能を身につける事が必要である。
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© 日本消化器がん検診学会
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