抄録
前回の報告では, 大阪市住之江区における昭和64年1月1日~平成6年3月31日までの大腸癌死亡例71症例をもとに, 大阪市住之江区大腸癌検診の有効性を症例対照研究の手法により評価し, 1年以内受診区分でオッズ比0.395 (95%信頼区間: 0.130~1.198), すなわち大腸癌死亡を60%程度減少させる可能性を示唆する結果を得た。今般, 前回に続く平成6年4月1日~平成9年3月31日の間の大腸癌死亡例64症例を追加し, 前回と合わせて135症例により有効性の評価を行った。
その結果, 「1年以内受診」区分でオッズ比0.344, その95%信頼区間も0.160~0.738と上限が1.0を下回り, 統計学的にも有意になった。