2025 年 2 巻 1 号 p. 12-14
令和6年度診療報酬改定では難病領域で大きな変化があった。対象疾患が拡充され、更に同一検体を用いて複数の遺伝性疾患に対する遺伝学的検査を行った場合の評価が新設された。これは網羅的遺伝子解析への一歩となる動きと考える。がんゲノム医療領域では、強く期待されていたものの、大きな変更はなかった。一方で厚生労働省はがん遺伝子パネル検査を保険外併用療法の対象にする検討に入っているという。財源が限られるなか、拡大を続ける遺伝子診療が令和8年度診療報酬改定でどの様に扱われるのか注目している。