図学研究
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研究論文
タイ王宮寺院の壁画におけるラーマキエン物語と建物の表現方法について
辻合 秀一
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キーワード: 空間認識, 絵巻, タイ壁画
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2011 年 45 巻 2 号 p. 3-8

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抄録
タイ王宮寺院ワットプラケーオの回廊には,ラーマキエン物語をタイ壁画で178室に分けられて描かれている.このタイ壁画が,どのような遠近法で描かれているのか分析を行なう.そのために,床面の格子縞を手がかりに投影方法を分析する.このとき,物語の表現から構成に与えた影響なども考察した.また,この壁画は,1室に1つの話が進むのではなく,日本の絵巻のように異時同図表現や,室の区切りなく絵が続き左右上下で違う話の場合もある.タイ壁画は,日本の絵巻と違い右から左方向に進むこととの違いも考察する.
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© 2011 日本図学会
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