図学研究
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研究論文
ゼザンヌの「円筒,球,円錐」とキュビスム
芸術における図法と空間意識
福江 良純
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2013 年 47 巻 2-3 号 p. 25-35

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抄録
 本研究は,これまで芸術の解釈で一般的であった作品批評によらず,芸術を人間意識が含まれた現象として扱うことで,作品が構造化される仕組みを明らかにしていくものである.ここでは,立体と平面を次元の観点で対照的に捉えるのではなく,両者の間に働く機能に注目することで,その関係を総合的に捉えた.空間の2次元化は投影の典型的機能であり,それが伝統的に絵画の構造を決定してきた.その機能をふまえ,セザンヌの絵画論に端緒を持つキュビスムの構造が,本質的に絵画の条件を超え,実空間及び立体と等しいことを明らかにする.本稿はそこよりさらに,実空間のうちに働く時間についても言及し,近代芸術の理念に関する解釈にも展望を示す.
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© 2013 日本図学会
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