抄録
参加型連携ミュージアム支援システムは二ヶ国語の展示解説を提供しており,ナビゲーションは主に文字が使用されている.より操作しやすくなるように,ナビゲーション用ピクトグラムを使用する.第1の目的として,ピクトグラムの「図」の対象物を明らかにした.第2の目的として,スマートフォン上におけるピクトグラムの視認性と理解度が高くなる「線の太さ」を明らかにした.第3の目的として,実証実験を行い,被験者の84.8%がピクトグラムを見やすいと回答し,その有効性が実証された.第4の目的として,ピクトグラムと文字を併記し,どちらが分かりやすいかどうか検証し,ピクトグラムが概ね支持されたことが明らかになった.さらに追加実験を行い,システムを継続して使用することで,ピクトグラムやシステムの評価が向上し,操作時間の短縮効果が期待された.