図学研究
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研究論文
スマートフォンに表示するピクトグラムにおける「図」の線の太さに注目したデザイン
─視認性と理解度の調査と実証実験─
井堰 絵里佳伏見 清香籔本 美孝池本 誠也真鍋 真高田 浩二
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2021 年 55 巻 1 号 p. 26-36

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抄録
 参加型連携ミュージアム支援システムは二ヶ国語の展示解説を提供しており,ナビゲーションは主に文字が使用されている.より操作しやすくなるように,ナビゲーション用ピクトグラムを使用する.第1の目的として,ピクトグラムの「図」の対象物を明らかにした.第2の目的として,スマートフォン上におけるピクトグラムの視認性と理解度が高くなる「線の太さ」を明らかにした.第3の目的として,実証実験を行い,被験者の84.8%がピクトグラムを見やすいと回答し,その有効性が実証された.第4の目的として,ピクトグラムと文字を併記し,どちらが分かりやすいかどうか検証し,ピクトグラムが概ね支持されたことが明らかになった.さらに追加実験を行い,システムを継続して使用することで,ピクトグラムやシステムの評価が向上し,操作時間の短縮効果が期待された.
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© 2021 日本図学会
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