筆者らはCCDカメラを用いて, ユーザの指先や頭部の動きやジェスチャを認識するシステムを開発している.本システムを用いることで, ユーザはマウスやキーボードを用いることなくパーソナルコンピュータを操作できる.また, 空間に文字を描き示すことで, 文字の入力を可能にした.これにより既存のOSとの互換も図った.一方, 本システムに対応した3DCGモデリングソフトウェアと教育用コンテンツを開発した.これらはユーザのジェスチャに対応して操作でき, また, 物を観察するときに行なう「覗き込み」の機能を付加することで, ユーザの好奇心の持続に役立てることができた.このようなユーザに優しいインタフェースを用いるソフトウェアにより, 初心者も3DCGや図形情報処理に親しむことができると確信している.