2004 年 38 巻 3 号 p. 16-21
図 (形科) 学は, しばしば, “ものづくりの幾何学”と呼ばれているように, “ものづくり”に密接に関連した実用の学である.しかし, 現在, 多くの大学・工高専で実施されているように, 抽象化された幾何学的立体の取り扱いのみを学習させて, そこからものづくりとの関連を学生に実感させることは難しい.図形科学を, ものづくりと密接に関連した実用の学として学ばせるには, 学習内容が実際にどのようにものづくりに応用されているかを示すことが必要である.本報では, このような観点から, 実物模型および実物の写真を授業での教示に使用した例について報告する.