図学研究
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螺旋の分岐パターンのバリエーションの生成
森田 克己
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2004 年 38 巻 Supplement1 号 p. 157-162

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抄録

本研究は拙稿「螺旋の分岐パターンについて」 (1) の続報である。前稿では空間曲線を対象とした分岐パターンについて考察したが、本稿では平面曲線を対象とした分岐パターンの生成をし、造形的に検討した。
螺旋の分岐パターンを生成するための条件を1.螺旋の種類2.分岐区分3.分岐段階4.分岐数5.分岐角度6.旋回分岐角度7.旋回数8.旋回方向9.旋回の種類10.旋回方向による分岐区分11.主螺旋の分岐区分の通り設定した。螺旋の分岐パターンを生成するためのアルゴリズムは1.主螺旋の設定2.分岐点の設定3.分岐段階の設定4.分岐数の設定5.旋回数の設定である。
以上の設定に基づき螺旋の分岐パターンのバリエーションを生成した。その結果、次のことが確認できた。1.求心型分岐の場合は、分岐段階の増加に伴い細部にその形状の特徴を認めることができる。2.遠心型分岐の場合は、分岐段階の増加に伴い中心の密度が高まる傾向がある。

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