抄録
大阪市立大学のこれまでの図形科学教育は、投影方法の知識や作図法、CGによる図形空間情報の構築については効果を挙げてきたものの、最終的に生成される図に決定的な影響を与える光のふるまいを十分に身に付けさせるには至っていなかった。そこで、2004年度よりCGで作成する課題の1つを「照明器具」に変更し、光のふるまいの考慮なしに作品が提出できないシステムとした。本稿では、課題の内容の変化に伴う提出作品の質・量の変化、他の課題への波及効果について、提出作品のデータファイルを分析することで定量的な把握を試みた。