日本医療・病院管理学会誌
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研究論叢
薬剤師の病棟業務進出に関する医療経済学的分析
柿原 浩明水野 成人
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2012 年 49 巻 1 号 p. 9-17

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抄録
臨床能力の高い薬剤師を育てるために,薬学部の薬剤師教育課程は6年制になった。薬学部の新設により薬剤師の過剰が懸念される一方,医師・看護師不足は解決の見通しがない。薬剤師は,病棟薬剤業務へ進出するのが自然である。病棟の薬剤業務を薬剤師に任せることができれば,看護師は固有業務に専念できる。そのためには,薬剤師に注射実施を可能にさせることと,診療報酬上,看護基準と同様に薬剤師をカウントすることが必要と考えた。看護業務に占める薬剤業務の割合等について調査した。看護業務量の約3割が薬剤業務で,看護師の多くは薬剤師の常駐を希望していた。薬剤師の注射について,薬剤師非常駐病棟の看護師は49%の賛成であったが,常駐病棟の看護師は65%が賛成していた。薬剤師に注射実施を認め,病棟配置に診療報酬上カウントすれば,医療の質と安全性が向上し,医師・看護師不足,薬剤師過剰を解決できる可能性がある。
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© 2012 一般社団法人 日本医療・病院管理学会
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