日本医療・病院管理学会誌
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巻頭言
研究論文
  • 近藤 大稀, 會田 信子
    2025 年62 巻4 号 p. 90-99
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/10/31
    ジャーナル フリー

    【目的】看護師のワーク・エンゲイジメント(WE)向上に資する組織運営への示唆を得るため,看護師の性別ならびにジェンダー・パーソナリティとWEとの関連性,およびWEへの影響要因を明らかにした。

    【方法】病院勤務の看護師639名(男性37.3%)を対象に,郵送またはWebによる自記式質問紙調査を実施した。

    【結果】WEを従属変数とする二元配置分散分析の結果,性別に有意差はなく,ジェンダー・タイプ(GT)基本4類型と性別の交互作用とGTの主効果が確認された。単純主効果検定により,男女ともに心理的両性具有型・男性性優位型が女性性優位型・未分化型よりも高かった。重回帰分析では,WEには年齢,勤務部署,同居家族の有無が影響を及ぼすことが示された。

    【結論】看護師のWEには生物学的な性差よりもGTが関連しており,画一的な性別による支援ではなく,個々の特性や組織環境の整備を統合したマネジメントの必要性が示唆された。

研究資料
  • 小木曽 加奈子, 田中 千絵
    2025 年62 巻4 号 p. 100-110
    発行日: 2025/10/31
    公開日: 2025/10/31
    ジャーナル フリー

    文献を用いてわが国における高齢者施設における老衰死に対するケアの概念を明らかにすることを目的とした。データベースは,Pub Med,医学中央雑誌web版を用い,さらに,ハンドサーチにて,メディカルオンライン,J-Stage, 書籍を加え,最終的に35文献を分析対象とした。Rodgersの概念分析の手法を用いて分析をした結果,6つの属性として【高齢者・家族側と医療・ケアチーム側の共同意思決定】【過剰医療と過少医療の回避】【その人らしく生き抜くことを支えるケア】【家族に対する老衰死の教育】【伴走者である家族のゆらぎを緩和させるケア】【多職種と家族による高齢者が望む生き方の最善を考える取り組み】。4つの先行要件として,【老衰死という診断のあやふやさ】【老衰死の迎え方】【老衰死を支えるレディネス】【延命至上主義に偏る死生観】。3つの帰結として,【尊厳ある老衰死】【老衰死の意味を見出しグリーフを乗り越える家族】【老衰死に向き合う力を高める継続力】が抽出された。本概念は,高齢者がその人らしく終焉まで生き抜くことへのケアの要素を含むことが示唆された。

総目次
編集後記
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