抄録
本研究では訪問看護ステーションで発生する業務のうち,直接業務,および間接業務の割合が多い利用者像を特定すること,およびその業務の内訳を記述することを目的とした。19か所の訪問看護ステーションごとに利用者を5人ずつ選定,合計95人を調査対象者とした。平成19年11月1日から31日までの間に,調査対象者に関して行われた全ての業務について,実施者・内容・費やした時間を尋ねた。
認知症・精神障害が主疾患ではなく,かつ特別管理加算または重症者管理加算を算定している者は,直接業務割合が多く,訪問滞在時間および準備・後片付け・物品搬送の時間が長かった。また,主疾患が認知症または精神障害の利用者は間接業務の割合が多く,特に利用者・家族との電話連絡に時間を費やしていた。訪問看護業務の効率化のためには,前者は,看護補助者の活用や物品搬送の効率化による業務時間の短縮が必要であり,後者に対しては,利用者本人・家族との連絡がコールセンターで対応可能か否か検討が必要だと考えられた。