日本医療・病院管理学会誌
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研究資料
日本医療・病院管理学会誌における学術用語の動向
──探索的および計量的分析──
千葉 宏毅伊藤 道哉池崎 澄江伊藤 弘人日本医療 ・ 病院管理学会 学術情報委員会
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2016 年 53 巻 4 号 p. 227-237

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抄録

目的:日本医療・病院管理学会の学術用語選定の基礎資料とするために,過去10年間に用いられた学術的用語と付帯情報を客観的に分析し,傾向を把握することが本研究の目的である。

方法:学会誌で2005年1月から2014年12月に公開された学術用語を計量テキスト分析し,種別,年別に用語の出現数を比較した。またクラスター化によって得た用語のグループ(分野)を多重対応分析した。

結果:看護,システム,管理の3語は,複数の指定順にまたがる中心的なキーワードであった。2010-14年ではDPCやレセプトのビッグデータの活用,在宅医療や訪問看護,分析に基づく経営,外国人の受療対応に関連する用語が2005-09年より多く出現する傾向があった。

考察:種別および年別によって使用される学術用語の変化や特徴は,わが国の情勢にも関連すると推測できることから,新たな用語選定や分類,解説の必要性を示唆するものである。

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© 2016 一般社団法人 日本医療・病院管理学会
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