日本医療・病院管理学会誌
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研究資料
DPC疾患群別費用及び採算に関する病院の認識と実態についての調査
荒井 耕阪口 博政渡邊 亮古井 健太郎
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2017 年 54 巻 2 号 p. 87-94

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抄録

DPC別費用の把握は,DPC対象病院の経営にとって重要となっている。DPC別原価計算の必要性は,99.6%の病院が程度の差こそあるものの認識している。一方,DPC別原価計算を実際に実施している病院は,一部のDPC疾患群に限定した実施や継続性のない特殊原価調査による実施を含めれば,65.0%で見られる。しかし99.6%の病院が必要性を認識していることを踏まえると,認識と実践との間のギャップはまだ大きい。その解消は今後の課題である。また,広義での公的病院と私的病院の間で実践状況が異なり,公的病院での実践は特に低調である。なお98.9%の病院では何らかのDPC別採算改善策が実施されているが,毎年度DPC別原価計算を実施している病院はまだ17.9%であるため,DPC別採算改善策の効果を適切に評価できる状況ではない。加えて,原価計算の実施が採算改善策へのより本格的な取組みを促すことも明らかとなった。

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© 2017 一般社団法人 日本医療・病院管理学会
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