2026 年 63 巻 2 号 p. 46-57
【背景】本研究は山形県内のDPC対象病院15施設を対象に,2013~2023年度の入院患者数の推移を疾患別に分析し,受療率に基づく推計値との比較を行った。
【方法】山形県内の急性期病院15施設の2013~2023年度に収集したDPCデータを用い,年度・年齢階級・疾患別に入院数を記述した。さらに,2013年度の病年齢階級別受療率を基準に2018・2023年度の推計患者数を算出し,実測値と比較した。
【結果】2013年度比で2023年度は8,617人減少したが,神経系疾患(実績2,697人/予測2,053人)や損傷・中毒およびその他の外因の影響(実績8,458人/予測6,674人)など高齢者に多い疾患では一貫して予測を上回る増加が認められた。
【結論】全体として入院患者数は減少したが,予測ほどではなく,高齢者関連疾患では増加が続いた。今後の医療提供体制再編には医療需要の変化を幅広く見込む必要がある。