昭和学士会雑誌
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原著
細菌性肺炎を契機としたCOPD増悪期に対する全身性ステロイドの治療効果について
黒田 佑介堀内 一哉笠原 慶太酒井 翔吾諸星 晴菜蘒原 洋輔藤崎 恭子石井 源松倉 聡門倉 光隆
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2017 年 77 巻 5 号 p. 508-513

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抄録
われわれは細菌性肺炎を契機とした慢性閉塞性肺疾患(Chronic obstructive pulmonary disease:COPD)増悪期の患者に対するステロイド治療について後方視的に検討した.当院で入院加療を行ったCOPD増悪患者についてステロイド投与群と非投与群を比較検討した.結果は入院期間がステロイド投与群で短い結果であり,感染症の再燃や高血糖などの副作用に差を認めなかった.細菌性肺炎を契機としたCOPD増悪期に対しても全身性ステロイドの投与が有効である可能性が示唆された.
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© 2017 昭和大学学士会
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