昭和学士会雑誌
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症例報告
上顎洞に発生した顎骨破壊を伴う血管内乳頭状内皮過形成症の1例
櫛橋 幸民倉澤 侑也内山 美緒勝田 秀行池田 賢一郎江川 峻哉斎藤 芳郎鴨志田 慎之助北嶋 達也小林 一女嶋根 俊和
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2018 年 78 巻 5 号 p. 526-530

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抄録

血管内乳頭状内皮過形成症は,血管内皮細胞の乳頭状増殖を特徴とする血管内病変である.本疾患は外傷の加わりやすい頭頸部や四肢などの皮膚,皮下組織に好発する.口腔領域では口唇や舌に好発すると1)されているが,顎骨内に発生した報告例は少ない.今回われわれは上顎洞内に発生した顎骨の破壊を伴う血管内乳頭状内皮過形成症に対して経上顎洞アプローチで一塊に摘出することができた症例を経験したので多少の文献的考察を加えて報告する.

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