水文・水資源学会研究発表会要旨集
第18回(2005年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: P-89
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【気候変動・地球規模水循環】
日本の気候の再評価に関する研究
*沼山 翔土屋 十圀
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抄録

世界的に地球環境の温暖化が進行しており、日本や東南アジアでも洪水などの異常気象が頻発している。また、日本の都市部の人口増加によるヒートアイランド現象も気候変動に大きく寄与していると考えられる。現在の日本の気候区分は約50年前のもので、旧東京教育大学の関口らが行ったものである。これは、相関係数を用いて気温や日照率、降水日数、水分過剰量の年変化型の比較検討を行い気候区分の算定を行ったものである。本研究では、この先行研究と同じ手法を用いて、現代の日本各地の気候状態を相互に比較検討し、気候区分を行う。そして、50年前の気候区分と比較し再評価を行うことを目的とする。研究対象は日本全国であり、北海道の稚内から鹿児島県の屋久島までの127ヶ所の地方気象台及び測候所で観測されているデータを用いた。但し、沖縄と小笠原は除く。データは気温、日照率、降水日数、水分過剰量である。1950年代の気候区分はどの要素も類似した形になっているのに対して、2000年は要素ごとに違う形になった。特に北海道は大きく変化している。本州は遷移領域 が変化しているが、区分線はあまり変化していない。

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© 2005 水文・水資源学会
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